
あなたは宇宙と聞いて何を想像しますか?多くの人は「大きい」ということを想像すると思います。
ただこの大きいというのは人によって違います。宇宙のことを知れば知るほど、宇宙の大きさがどんどん大きくなっていくんです。
宇宙の大きさを動画で紹介
宇宙の大きさはどのくらいなのか。宇宙の大きさが分かる動画があるので見てみてください。

宇宙の大きさを簡単に紹介
まずは私たちが住む地球。地球を歩いて1周すると4万キロもの距離があります。時速100キロの車で休憩なしで走っても、16日間もかかるほど地球は巨大な星です。
そして地球から一番近い星、月までの距離は約38万キロ。地球から太陽までの距離は、約1億5000万キロです。
時速100キロの車で太陽まで行くと、実に171年もかかる距離に太陽はあります。地球から太陽が小さく見えるのは、太陽までの距離が遠すぎるからです。

太陽の大きさを分かってもらうために、1つ質問をします。太陽の中に地球はいくつ入ると思いますか?
答えは……
100万個
なんと地球が100万個も太陽の中にすっぽり入ってしまうほどに太陽は巨大な星なんです。

そして次は太陽系。太陽系とは、水・金・地・火・木・土・天・海のことです。
太陽という恒星の周りを、ぐるぐる回っている惑星などで形成されたものを太陽系と呼びます。
近年、冥王星が太陽系惑星から外されてしまったのは記憶にある方もいるかと思います。

太陽系の直径は約3光年です。ここで距離の単位が変わりました。ここからはキロではなく光年という単位を使います。
キロではもう桁が増えすぎて役に立たなくなってしまうからです。
光年というのは光が進む距離のことで、1光年とは光が1年かけて進む距離のことを言います。
この世の中で光よりスピードの速いものはなく、光のスピードは秒速30万キロです。
秒速ですよ。1秒間に進む距離が30万キロということです。たったの1秒間で地球を7周半してしまうほどに光は速いです。時速に換算してみると約10億キロ。
1光年をキロ単位の距離にしてみると約9兆5000億キロになります。

ちなみに太陽の光でさえ私たちが見ているものは8分前の過去の光です。光のスピードをもってしても地球に到達するまでに8分かかるということです。
太陽でさえ8分前の光なんです。ということは夜空に輝く星たちの多くは数千年・数万年前の光ということになりますよね。
ここで話を宇宙の大きさに戻しますね。私たちの太陽系は「天の川銀河」という銀河に存在しています。
天の川銀河の直径は約10万光年。銀河の端の星の光が、端の星に届くまでに10万年かかることを意味します。
驚くべきは天の川銀河のような銀河が、宇宙全体には2000億あると言われていることです。

そして今現在観測できる距離は、最長で137億光年と言われています。そこまでしか観測できないんです。
137億光年までしか観測できないということは、それ以前の光は存在しないことになります。

さらに宇宙はまだ膨張しているとか、宇宙は1つだけじゃなく無数に存在するとかいう説もあります。
これだけでも、宇宙の大きさは想像よりはるかに巨大だということが分かってもらえたと思います。
そして夜空に輝く星たちは数百年、数千年、数万年前の光だということも。
場合によっては数十億年前の光かもしれません。地球が誕生してから46億年なので、地球が生まれる前の光ということです。
なんかロマンを感じませんか?
宇宙のことを調べていると、たった1つの銀河のたった1つの地球という星のたった1人の悩みなんか、ものすごくちっぽけに思えてきます。
