
恐竜を絶滅に追い込んだのは隕石の衝突によるものです。直径10㎞ほどの隕石が地球に衝突し、地球上の多くの生物は絶滅してしまいました。
このくらいの大きな隕石が地球に落ちるのは、1億年に1度程度と言われてます。そうそう頻繁に落ちていては、人類の繁栄はあり得ませんものね。
ただ小さめの隕石なら、私たちが知らないだけで意外と多く地球に落ちているって知ってましたか?
地球に降り注ぐ隕石の数はどのくらい?
ほとんどの隕石や塵は大気圏で燃え尽き、地上まで届くことはありません。
夜空に見える流れ星も隕石です。小石ほどの小さい隕石が大気圏で燃え尽きることにより光って見えるのです。
大気圏で燃え尽きない隕石の大きさは20mくらいと言われています。それより小さいと大気圏で燃え尽きてしまうんです。

20mって意外とデカいですよね。ただ20m級の隕石でもほとんどが大気圏で燃え尽き、地上に落ちる頃にはかなりの小ささになっています。
どこかに落ちていることは間違いないけど、小さすぎて分からないだけなんですね。
隕石による被害的なニュースも見ることはないので、ほとんど被害もないのでしょう。
この規模の隕石は年間500個ほど地球上に落下しているようです。ほとんどは海に落ち、陸に落ちるのは150個ほどと言われています。
1年間で500個も地球上に隕石は落下していたんです。1日1個以上のペースですね。大気圏で燃え尽きる隕石も含めると年間数万と言われています。

小さい隕石レベルなら、地球にたくさん落ちているので珍しくはありません。
しかしこれ以上大きい隕石は地球には落ちないのでしょうか.......
落ちないわけありません。もちろんこれ以上のデカ目の隕石も地球には容赦なく降り注ぎます。
2013年にロシアに落ちた隕石を覚えていますか?あの時の隕石の大きさは10mと言われています。そして隕石の質量は10トン。とてつもない重さです。
このような巨大隕石が秒速15㎞のスピードで落ちてきて地球に衝突したんです。秒速15㎞って弾丸の20倍ものスピードです。
弾丸の20倍で10mの物体が空から降ってくるんですよ。想像するだけでも凄まじいエネルギーであることが分かりますよね。
そのときの動画はこちらをどうぞ。
10mほどの大きさの隕石が地上に落ちるのは、100年に1度程度と言われています。
ここまで読んでいただいた方なら分かると思いますが、想像以上に地球には隕石が降り注いでいます。ただこれでも地球はラッキーな星なんです。
なぜかというと地球の外側には、とてつもない重力の木星があるから。
隕石や小惑星は、地球に来る前に木星の強い重力につかまって、ほとんどが木星に降り注ぎます。
木星がなかったら、地球に落ちる隕石の数は8,000倍にもなっていたと言われているんです。

木星が地球に衝突する隕石の確率を下げてくれていたんですね。木星がなかったら人類はとうの昔に絶滅していたことでしょう。
それ以前に人類は誕生していないかもしれません。そのくらい木星には助けられているんです。
それでは木星に感謝しつつ、この記事を終えたいと思います。