
サザエさんに登場するマスオさん。優しいパパというイメージが強いです。それでいて、おっちょこちょいなところも親近感が湧いちゃいます。
多くの人から愛されているキャラクターのマスオさん。実は連載当初は、現在のアニメのようなキャラクターではなかったようなんです。
サザエさんの原作でマスオさんはノイローゼになっていた!?
サザエさんの作者は「長谷川町子」さんです。最初は新聞の4コマ漫画でした。
福岡の地方新聞「夕刊フクニチ」にサザエさんの連載が始まったのは1946年。なんと終戦の翌年から、サザエさんの連載がスタートしていたんです。

サザエさんの4コマ漫画が始まった当初は、今から70年以上も前のこと。当然ながら現在の日本と時代背景はまるで違います。
連載当初のサザエさんでは、マスオさんが精神安定剤を服用しているというシーンがたびたび登場します。
当時の日本では、病院から処方されなくても薬局に普通に売っていた精神安定剤。その当時では珍しくなかったと思いますが、今考えたらかなりヤバいですよね。
漫画の中では会社から帰ったマスオさんが、ただいまも言わず部屋に駆け込み精神安定剤を飲もうとするシーンが出てきます。
そんなに切羽詰まって薬を飲むなんて「かなり重度のノイローゼなのでは?」と疑いたくもなってしまいます。

病院でノイローゼと診断されたマスオさん
原作のサザエさんの中でマスオさんは、ノイローゼと診断されたというシーンもあるのだとか。
マスオさん自ら「子供の奉仕でノイローゼ気味だ」とぼやくシーンもあるとかないとか........。
ということはノイローゼになってしまった原因は、タラちゃんにあるということでしょうか。

あんなに優しいマスオさんが、タラちゃんに手を焼きノイローゼになろうとは。
もちろんアニメ版では1度たりともノイローゼで精神安定剤を飲むというシーンは出てきていません。
でも長谷川町子さん原作のサザエさんでは、間違いなくマスオさんは精神安定剤を服用しています。
ノイローゼになった原因が家族か仕事かは定かではありませんが、原作のマスオさんは精神的に追い詰められていたことは確かなようです。
