
4年に1度の割合でやってくるものといえば。
そうオリンピックですよね。いやいや違います。サッカーW杯ですよね。それも違います。
オリンピックやW杯も4年に1回ですが、ここでは閏年(うるうどし)の話をさせてください。
そもそも閏年の意味ってなに?
閏(うるう、じゅん)とは、暦において一年の日数や月数が普段の年(平年)よりも多いこと、または一日の秒数が普段の日よりも多いことをいう。またはその余分な日・月・秒のこと。
通常1年間の日数は365日です。閏年には1日増えて366日となるわけです。閏年は4年に1度やってきて、閏年の2月は29日までになります。
でも不思議に思ったことはありませんか?なんで閏年が必要なのかと。
なんで4年ごとに閏年が必要なの?
4年ごとに1日増やす理由。それは地球の公転が関係してきます。公転とは地球が太陽の周りを回ること。
よく言われているのは、地球は1年間(365日)かけて太陽の周りを1周すると言われます。確かにそうなのですが、ぴったり1年ではないんです。
そもそも時間の決め方は、太陽が昇って沈み再び昇るまでを1日。それを24等分して1時間。それを60等分して1分。さらに60等分して1秒。と古代エジプト人が考えたものです。

そして365日かけて星の位置が同じになることから、365日を1年と考えました。でもこれが微妙に違うということです。
地球の公転周期と閏年の関係
正確には太陽を1周する公転周期(1年間)は365.2422日です。
かなり細かいですけど、実はこの数字も正確ではありません。公転周期は毎年同じではなく多少のずれがあります。平均すると365.2422日ということです。
太陽の周りを回るのは、365.2422日なので1年間を365日としてしまうと毎年0.2422日ずつずれることになります。
このずれを解消するために、4年ごとに閏年を設けて1日増やすということなんです。

ただ「4年ごと」というのも正確ではありません。
だって0.2422×4=0.9688ですから。4年ごとに閏年を設けたとしても、0.0312日ずつずれが生じます。
このずれを解消するために、100年に1度は閏年を設けないことになっています。
100の倍数の西暦。1800年や1900年は閏年のはずですが、ずれを解消するために閏年にはしていません。
しかし毎回100年に1度閏年をなくしたとしても、多少のずれが生じます。これを解消するために400年に1度は、100の倍数だけど閏年とするようにしたんです。
西暦2000年は400年周期の年なので、閏年でしたよね。

ただここまで調節しても、多少のずれはまだあります。そのずれは1年間で約26秒。
でもこの26秒のずれのための調節はしていません。その理由は、公転周期が毎回365.2422日ではないからです。
365.2422日は平均値なので、年間26秒のずれくらいならどうってことないということですね。
閏年がいつか覚える方法
細かいことがめんどくさい方は、こう覚えておいて問題ありません。
- 西暦が4の倍数の年は閏年
- 西暦が100の倍数の年は閏年じゃない
- 西暦が400の倍数の年は閏年
2018年現在生きている私たちは、2100年まで生きていられる可能性は低いです。
トランスヒューマニズムが実用化されれば、永遠に生き続けられるかもしれませんが.......。
なので、西暦が4の倍数の年は閏年ということだけ覚えておけば問題ありません。そして閏年にはオリンピックがあるということも。
でも冬季オリンピックとサッカーW杯は4年に1度ですが、閏年の2年後なので間違えないようにしてくださいね。