
どのようにして月が誕生したか知っていますか?
最新の研究では「ジャイアントインパクト説」という説が有力視されているんです。
月がないと生命は存在できない
月は私たち地球に住む生命には欠かすことのできないものです。月のおかげで生命が存在できているといっても過言ではありません。
月の引力は地球に大きなメリットをもたらしてくれています。
月は地球の6分の1という重力を持っています。この月の力で地球を引っ張っているんです。そのおかげで海面が引っ張られ海が安定します。

また地球の自転のスピードが抑えられて24時間になるんです。月がないと1日6時間になると言われているんですよ。
さらに地球の地軸の傾きを絶妙にしてくれているのも月があってこそです。月の引力のおかげで、地球の地軸は23度に傾いています。
このおかげで太陽の光が当たる角度に変化が生まれ、四季ができ気温が安定します。もし地軸の傾きがなければ、四季がなくなり多様な生命は誕生していないでしょう。

傾きが90度になると、昼と夜の間隔が長くなり気温の差が激しくなります。月の引力の大きさと地球までの距離は、奇跡と言ってもいいくらい絶妙なんです。
このように、地球に生命が存在するのは月のおかげでもあります。
そして月の誕生の仕方も、奇跡の誕生だったというのを知る人は少ないです。
ジャイアントインパクト説とは?
月が誕生したのは「ジャイアントインパクト」があったからというのが、今では定説になっています。
このジャイアントインパクト説とは、約46億年前まだ地球が誕生して間もないときに起きた出来事です。
原子惑星の地球に、1つの天体(テイア)が衝突します。
正面からぶつかっていれば、両者とも木っ端微塵。運がよかったのは、衝突する場所が地球の中心からずれていたことです。
これにより地球は破壊されずに済みました。地球とテイアの衝突により、多くの岩石が宇宙空間に投げ出されます。
この岩石が地球の周囲をグルグル周り、長い年月をかけて1つに固まり、やがて月になったというわけです。この仮説をジャイアントインパクト説と呼びます。
ジャイアントインパクトの様子が動画になっているので見てみてください。
このようにして月はできました。今では月がなければ人類は存在できないので、ジャイアントインパクトがあって良かったんですね。
太陽系初期の頃は、100個もの原始惑星があったと言われています。
それらが衝突を繰り返し現在の、水・金・地・火・木・土・天・海という8つの惑星が生き残ったというのです。
地球は生き残った惑星のうちの1つだったんです。まさに奇跡の星「地球」。ここに住む私たちもまた奇跡の存在なのではないでしょうか。
