
神社やお寺を巡るのが趣味という方が、最近増えてきました。御朱印集めを趣味にされている方も多いですよね。
ところで関東地方で最古の神社ってご存知ですか?
それは茨城県鹿嶋市にある「鹿島神宮」。そして千葉県香取市にある「香取神宮」です。
鹿島神宮と香取神宮にある要石
鹿島神宮と香取神宮の歴史は古く紀元前660年。今から2700年近くも昔に創建された、由緒正しき神社なんです。
鹿島神宮と香取神宮にはそれぞれ「要石(かなめいし)」と呼ばれる石があります。

鹿島神宮と香取神宮では、この要石を大切にお祀りしてきました。
実はこの要石、表面に見えている部分は小さいですが、下に埋まっている部分はとてつもなくデカいらしいのです。
要石の役割は「地震を引き起こす大なまずを押さえつけるための石」とされています。
鹿島神宮と香取神宮の要石は、地下でつながるほどの巨大な石だという噂もあるほど。
要石と水戸黄門の関係
要石に関するものでこんな逸話が残されています。
鹿島神宮にお参りした水戸黄門。本当に要石がなまずを押さえているのか気になったらしく、地元の名主に要石を掘り起こすように命じました。
要石を掘り起こすなんて嫌だったでしょうが、水戸黄門様に言われてはイヤとは言えません。
10人がかりで掘り出そうとしましたが、掘れば掘るほど大きくなっていく石。1日では掘り起こせませんでした。
次の日の朝に要石を見た黄門様はビックリ。なぜって1日かけて掘った穴が埋まっていたからです。
だれが埋めたんだと黄門様は激怒。最終的に100人近くを動員して掘り起こそうとしますが、なかなか掘り起こせません。
要石のそばに腰を下ろした黄門様。すると1人のひげを生やした老人が現れ「要石を掘り続けると神のたたりがあるぞ」と言われます。
これに驚いた黄門様は、要石を掘り起こすのをやめさせた.......。という伝説が残っているんです。

いまだかつて誰一人として掘り起こしたことのない要石。もしかしたら本当に、大きななまずを押さえつけているのかもしれません。
要石は東日本大震災でも活躍した?
2011年3月11日に起きた東日本大震災。東北の災害と思われてる方が多いですが、茨城県でも多くの被害を出したんです。

茨城県では建物が倒れるなど甚大な被害を受けました。
そして茨城県内の死者数・行方不明者数は25人となっています。
すぐ上の福島県であれだけの被害者を出したのに、茨城県では被害者が数十人で済んだのは奇跡に近いです。
もしかしたら鹿島神宮の要石が活躍してくれたのかもしれません。