
宮崎駿監督が手掛けた「魔女の宅急便」。ジブリ映画の中でも、この映画がいちばん好きという人も多いです。
新米魔女キキが繰り広げる物語は、ハラハラドキドキ。ラストは感動的なラストで、心がほんわかする映画なのが魔女の宅急便です。
ただこの「魔女の宅急便」というタイトル。違和感を覚えた人はさすがです。
実は「宅急便」というのはヤマト運輸の商標名で、正式には「宅配便」と言います。私も普通に宅急便と言っているので、全然違和感ありませんでした。
このことが都市伝説を生み出すきっかけになりました。
ヤマトの商標名と知らずに「宅急便」を使ってしまった
魔女の宅急便というタイトルをつけた宮崎駿監督は、ヤマト運輸の商標名だとは知らなかったという噂があります。
それどころかスタッフ全員が知らなかった可能性もあります。誰か1人でも気が付けば、映画のタイトルを「魔女の宅配便」に変えたでしょうからね。

でも一般的には宅配便より宅急便のイメージが強いので、問題ないようにも思います。ただヤマト運輸にとっては大問題なのは間違いりません。
自分たちが考えた「宅急便」という名前を勝手に使われてしまったわけですから。
ヤマト運輸がジブリに3つの条件を出した
勝手に自社の商標名である「宅急便」を使われてしまったヤマト運輸。
でもさすがは大手の会社です。ここぞとばかりに自分の会社の利益になる策を考えに考え抜きました。
今さら映画の名前を「魔女の宅配便」に変えさせると、会社の器が小さく思われてしまうかもしれません。そこでヤマト運輸はジブリ側に3つの条件を出しました。
この3つの条件をジブリに出しました。
あとメインスポンサーにしてね。
それからヤマト運輸のキャラクター「クロネコ」を登場させるなら、魔女の宅急便のままでいいよ。
ということですね。後ろめたさがあるジブリは、この要求を飲まざるを得ませんでした。これにより宅急便を巡る騒動はひと段落。
魔女の宅急便という映画のおかげで大きな利益を手にしたのは「ヤマト運輸」という噂が、こうした経緯から生まれたというわけです。
宅急便の名称とクロネコを世に広めてくれた上にメインスポンサーにもしてもらった。さらに魔女の宅急便のキャラを自由に使うことができる。
ヤマト運輸側としては、棚からぼたもち以外の何物でもありません。ラッキーすぎますね。
